ハルウララ “負け組の星”が教えてくれたこと
ご訪問ありがとうございます。
はじめましての方も、お久しぶりの方も、ごきげんよう。
2025年9月9日未明、千葉県御宿町のマーサファームで、ハルウララが静かに旅立ちました。
ハルウララは、高知競馬で活躍した競走馬。一度も勝てなかったにもかかわらず、その走り続ける姿が人々の心を打ちました。スタッフに見守られながら、29歳――人間なら90歳近く。
死因は「疝痛(せんつう)」という、馬にとっては命に関わる腸の病気だったそうです。
一度も勝てなかったのに、なぜ人々に愛されたのか
ハルウララの生涯成績は113戦0勝。
一度も勝てなかったのに、なぜこれほどまでに人々の心をつかんだのでしょうか。
きっかけは、高知競馬場の実況アナウンサー・橋口浩二さん。
60連敗を超えた頃、「この馬をアイドルホースとして売り出せば、高知競馬を盛り上げられるかも」と考え、高知新聞に紹介。その後、競馬組合がマスコミに資料を配布し、地上波や全国紙で取り上げられ、一気に知名度が広がりました。
“負け続ける”ことが、希望になる時代だった
私もこのブームでハルウララを知った一人です。
勝てないのに、手を抜かず、毎回一所懸命に走る姿。
「勝ちたくて、がんばっているんです」
そんな言葉に、どこか自分を重ねてしまう人も多かったのではないでしょうか。
バブル崩壊後の不況、リストラ、非正規雇用…
「負け組」と呼ばれる人が増えた時代に、ハルウララの姿は“負けても走り続ける希望”として輝いていました。
馬券が“お守り”になるというユーモア
単勝馬券を「リストラ防止」「交通安全のお守り」として買う人が続出したのも、ハルウララならでは。
“絶対に当たらない”からこそ、“絶対に外れない”お守りになる――
そんな日本人のユーモアと感性が、私はとても好きです。
ハルウララは、競走馬としての評価は厳しいものでした。
「プロが見れば魅力はない」とまで言われたこともあります。
でも、勝てなくても、走り続けた。その姿に、私たちは何度も励まされました。
だからこそ、ハルウララのように、“勝てなくても、走り続ける”その姿を思い出してほしい。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
同じ悩みを抱える誰かへ
もしかしたら、今の私と同じように――
・「節約なんてムリ」
・「少しでも副収入が得られたら」
・「ひとりで頑張るのがつらい」
・「なにから手をつけていいかわからない」
そんなふうに感じている人が、どこかにいるかもしれません。
そんな誰かの背中を、そっと押せるブログになれた嬉しいです。
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